私が高校受験を控えていた中学3年の時、同級生との会話は「何処の高校を受験するの?」そんな話題ばかりでした。ある日、普段あまり接点のないA子が話しかけてきて「○○高校を受けるだって? ○○高校は加藤先輩(偽名)がいるからいいなぁ」と言われました。
その時は何も分からず、「そうなんだぁ~」ぐらいの受け応えをしていました。※私は中学2年に転校しており先輩達のことを全く知らなかったのです。
翌年、無事希望校である○○高校に入学し、高校生活が始まりました。私は部活には入らず、授業が終われば友達と話しながら帰る感じでした。ある日、サッカー部が練習をしているグランドの横を通った際、友達に「ヨッシ先輩ってかっこいいよね」と言われ、何気に練習風景を見ていました。
それからグランドの横を通る時、いつの間にかヨッシ先輩を探している自分がいました。
高校1年の夏休みに中学のプチ同窓会がありました。
同窓会にはバラバラになった同級生が多数出席しており、近況を話し盛り上がっていました。そこには、A子も来ており、A子から「そういえば、加藤先輩に会えた?」と言われ、過去の会話を思い出しましたが、私は「加藤先輩ってどの人なのか分からないんだよね」と素っ気なく答えました。
その後、別のグループの子たちと会話をしていると何処からか「ヨッシ先輩」ってキーワードが聞こえてきて「えっ?」敏感に反応し、声の方を見たら先程のA子たちが会話をしていました。会話に引き寄せられるようにそのグループの方へ行き、会話を聞いて衝撃を受けました。加藤先輩=ヨッシ先輩であり、同一人物だったのです。そのことを知り、私の中では何かが弾けました。これまで遠くから見ていただけのヨッシ先輩が同じ中学の先輩であることで少し近づけた気がしました。
ある日、廊下で先輩と話をしていたら、ヨッシ先輩が通りかかり、先輩がヨッシ先輩を呼び止め、「この子、ヨッシと同じ中学だよ」って紹介してくれましたが、突然の出来事で何も話せませんでした。
ヨッシ先輩が立ち去った後、先輩から「あんた、ヨッシのこと好きでしょう? ヨッシはライバルが多いよ」と言われたことを今でも記憶しています。その後、校内でヨッシ先輩とすれ違うと「おう!」と声を掛けてもらえる程度の関係にはなっていました。
それから2年、ヨッシ先輩が卒業をする年となり、勇気を振り絞って「思い出に1度だけデートに行って欲しい」と誘ったら「いいよ」の二つ返事。
当時のデートといえば、映画を観て、ご飯を食べるぐらいでしたが夢の様な一日でした。
卒業式の数日後、ヨッシ先輩とバレー部の先輩が歩いているのを見かけました。
遠く叶わぬ恋と分かっていたけど、3年間の思いがどっとあふれ出てきました。
最後に先輩へ手紙を書き「片思い」の歌詞を付けたことは今でも鮮明に覚えています。
私の初恋です。先日、子供が「この人の歌詞すごくいいよ、知っている?」と聴かせてくれたのが「片思い」でした。子供は今、中学3年生です。当時のことが走馬灯のように蘇りました。
オトちゃん
2024/08/04
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