キャンディレッド

この歌を初めて聴いた時、どういうことを歌っている歌なのかな、と気になった。 愛しいや愛、という語があるけれど、ラブソングという感じではないような。。イントロも含め、何か荘厳な、意志のある、決意とか覚悟とかを感じさせる歌に思えた。そして、悲しいメロディーや後ろ向きな言葉は何一つないのに、何か胸を締め付けられるような、悲しい気持ちになる、にもかかわらず微かな希望を感じるのは、なぜなのだろう、と思っていた。 その後しばらくして、佐野さんが東日本大震災後、東北を訪れたのちに書いた曲と知った。 そういうことなのか… 未曾有の大災害。悲劇、喪失、絶望、別れ、悲しみ、、、 そういった表現を一切使わずに、悲しみの淵とそこから立ちあがろうとする人間の希望を表している。 佐野元春のソングライディングの力、凄さを改めて感じた一曲だ。

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