nijiiro

灯台、潮風の中で、を聴きながら揺られる江ノ電。 稲村ヶ崎を過ぎ七里ヶ浜へ抜けると一気に広がる海岸は、やさしいピンク色で出迎えてくれた。展開のあまりの美しさに息をのみ、時が止まったかのように窓に手をかけ言葉を失う。ただただ真っ直ぐに海を見つめる横顔は、夕焼けが反射しピンク色に染まっていた。 七里ヶ浜駅下車。 あのピンク色の海へ…空へ…真っ直ぐな眼差しでひたむきに進む。セブンイレブン前の信号を渡り180℃一望すると、階段を駆け降り波打際へ。 よせる波を見つめる。遠くの水平線を見つめる。波の音…風の音…潮の匂い…江ノ島……耳で、目で、肌で、五感のすべて身体のすべてで広い景色の海を感じる。 ピンク色で出迎えてくれた海岸は、日没間際には金色の波でおもてなしてくれた。 自分に還る場所。 瞳の輝きを取り戻す場所。 心に灯りをともす再起の地、“湘南”。 ありがとう湘南。。。

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