あみすけ

当時、結婚生活を送っていました。 この曲の発売日に妊娠が判明し、お腹の子にずっと聴かせていたのがこの曲でした。順調だったのですが、6ヶ月の検診の時に破水していることが判り、救急車で高度医療の病院に転院。 原因はわからず、先生には【交通事故にあったようなものだから自分を責めないように】と言われました。 お腹の赤ちゃんは、いつ出てきてもおかしくないと言われました。その時妊娠21週目。このまま維持できて26週目までお腹にいれば早産として医療を受けられるが、その前に出てきた場合には流産になり、医療行為は一切受けられないと言われました。 しかも、少なくとも29週までお腹に居られなかったら9割の確率で障害を持って産まれると。先生には【その辺を走り回ってる子のようにはならないと思っててください。夫婦で(いつ出きてしまうかわからないが高確率で障害があることを覚悟して出産をするか、諦めて堕胎するか)よく話し合ってください】と言われました。 その日、当時の旦那さんが病室に泊まってくれていたのですが、二人とも結論が出せず、眠れない夜を過ごしました。 明け方に陣痛が始まってしまい、分娩室へ。途中で、大きな地震が来ましたが、赤ちゃんが苦しむことなく出てきてくれることに必死でした。 まだ肺も出来上がってない赤ちゃんは、産声をあげることも出来ず、私たち夫婦の腕の中で【ごめんね】という言葉しかかけられない中、ゆっくりと息を引き取りました。 次の日に赤ちゃんと家に帰って来るまでの車中でも、ずっと【みんなのうみ】を聴かせ、火葬場に行く日もずっとこの曲を聴かせていました。 後に私たち夫婦は離婚してしまいましたが、この赤ちゃんの出産予定日だった頃のタイミングで、兄夫婦に赤ちゃんが授かりました。その子は無事に産まれ、私たち夫婦が赤ちゃんにつけていた呼び名(もなか)からもじった名前(もか)がつき、産まれた当時はいつも笑って、ひだまりのような赤ちゃんだったと義姉が話してくれました。その子は兄家族の癒しの存在になっているそうです。離れて暮らしていますが、私は生まれ変わりだと思って成長を楽しみにしています。 この曲は大切な一曲です。

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