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THEME OF FATHER'S SON (遙かなる我家)

浜田省吾 / 1999年

初めて行ったコンサートが、友人Hに誘われたFATHER'S SON ツアーだった。
楽曲や演出の素晴らしさからもっと浜田省吾というアーティストについて知りたくなり、直ぐにファンクラブに入会した。
それまでのアルバムから現在まで全てを聴いてきた。
今から20年前のある日、自分にも息子ができた。
手の大きな赤ちゃんで、きっと器用な子になるなんて親バカを発症していた。
その僅か1週間後に届いた知らせに、俺はその場に座り込み動けなくなった。
浜省に導いてくれた友人Hが仕事中に倒れ帰らぬ人になったと。
ショック過ぎて涙も出なかった。
Hとは幼稚園からの友人で高校まで一緒だった。
Hは、就職で他県へ行ったが休みの度にお互い行き来していたから、いて当たり前の感覚だった。
葬儀の時、冷たくなった彼の頬に触れた時に初めて涙が溢れた。
逝ってしまったことが恐る恐る触れた指先に伝わって来てしまったから。
Hには、一男一女の二人の子供がいる。
自分にも四人の男の子を授かった。
子供達もみな大きくなった。
長男は今年ハタチになった。
あの時の大きな手の赤ちゃんだ。
彼は、遠くの大学に通い、眩しい時間を過ごしている。
ふと、思う。親友と呼べる友はいるのかな?
頭に浮かぶのは、I am a FATHER。
そして、FATHER'S SON。
鏡を見て親父に似てきたな、なんて思ってくれているだろうか。
Hの子供達は、今も父親の温もりを覚えているだろうか。
そうか、20年も経ったんだな。
Hと一緒にザリガニを獲ってた夏休みが懐かしい。
久しぶりにHに会いに行こうかな。
オープンカーでFATHER'S SONを聴きながら。

加藤美成 2024/08/01
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