ゆずママ

私は高校時代、野球部のマネージャーをしていました。 部員は試合の出来る9人がなんとか揃う程度。 練習は週に数回。 対抗試合は全て負け。 そんな弱いチームでしたが、夏の大会に向けて合宿して気合いを入れてました。 マネージャーの私は慣れない料理や洗濯。 美味しくない料理も部員は我慢して食べてくれました。 きっとやり慣れない練習のキツさに一刻も早く休みたかったのでしょう。 後数日で大会が始まるというとき、 1人の部員がキャプテンと喧嘩して退部してしまいました。 彼は私と幼馴染の同級生で、私が密やかに好意を持ってる子でした。 彼を欠いた大会でしたが、組み合わせが良かったのか奇跡的に一回戦を勝利しました。 その後の合宿所での打ち上げはOBも駆けつけて大賑わいでした。 もちろん、二回戦に勝てる訳はなく、私達の夏は終わりました。 後から人づてに、 彼が、野球を続けたかったと言ってたと聞きました。 出来れば、あの歓喜の中に彼も一緒に居て欲しかった。 いまでもそう思ってます。 この曲の 『雨上がりの芝生の匂い、、ただ好きなだけ、、』 の部分を聴くと、 高校のグラウンドの匂いと彼の笑顔が思い出されてキュンとしてしまいます。

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