これは2011年10月27日、さいたまスーパーアリーナに向かう前にFacebookに投稿した記事。まだまだ余震が続いてた5月から、奥さんとワンコを自宅に残したままドイツと日本を行ったり来たり。二人の夢であった海外転勤を叶えようと必死だった頃。長引く海外出張と激務で心身ともに疲れ果ててた時期に、不思議なご縁があって1981年12月の広島郵便貯金ホール以来、30年ぶりに浜田省吾のコンサートに行けることになった。そんな事情の中で書いた記事。
浜田省吾の音楽に初めて触れたのは19歳の夏。そのころ僕は広島で自動車学校に通う大学生だった。いまから32年前になるんだね、もう。曲は当時ヒットしていた「風を感じて」。カップヌードルのCMで使われてたから、知ってる人も多いかな。
大学時代の親友が呉出身で、浜田省吾のこともよく知っていて、しばらくしてから、その曲が入ってるLPを貸してくれた。「風を感じて」を聴いて、ポップス系の人なのかなと思ってたんだけど、アルバムを聴いてビックリ。特に、アルバムタイトルにもなっている「君が人生の時」には頭をブン殴られたような衝撃を受けた。
『見果てぬ夢と満たされぬ愛、両手に抱えて。 Time of your life 想いを馳せれば、こころ高鳴る。君が人生の時』
紆余曲折はあるけど夢に想いを馳せれば、いつもこころは高鳴るでしょ?思い通りにいかなくても、何度でも夢は見て構わないんだよ。と語りかけてくる「君が人生の時」で初めて目が覚めたような気がした。18の時、大村益次郎や秋山真之のような参謀になろうと決めたけど、余りにも理想が遠すぎて何から始めればいいのか分からず途方にくれていたし、ちょっと大きな失恋もした時期だったし。
そういえば、この曲は僕たちの結婚式でエンディングテーマとして使った。これから紆余曲折あるだろう。だけど夢は叶えていこうねと言う決意とともに。
この時の僕は、君が人生の時がアンコールに流れるとは知らなくて、会場でイントロを聴いた瞬間に、あの19の時と同じような衝撃に包まれ、声を出さないように我慢しながら泣いてた。この日、この瞬間があったからこそ、その後も続いた過酷な海外出張の日々を前向きに過ごすことができた。結果的にそのときには夢は叶わなかったけど、定年退職寸前に転職して今は海外企業で日々異文化を感じながら働いてる。何度でも夢は見て構わないんだから。
きっと心はいつまでも
19のままさ。
墨田俊治
2024/08/03
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