はな子

中学から仲が良くなり、高校で少しの間付き合った人。 別れの理由は、いつか嫌われる日が怖くて友だちに戻りたいという、自分のわがままでした。 大学の時に再び想いを伝えてもらいましたが、自分と彼の将来の希望や仕事について、気持ちだけでは乗り越えられない、一緒にいても、いずれすれ違う日が来るのではないか、という考えから抜けられず、想いに応えることはしませんでした。 時はすぎて、それぞれが家族を持ち、年に一度、年賀状で近況報告をする細々とした繋がりとなりました。 もう、会うこともないと思いはじめたそんなときに彼が道外へ転勤になったとの連絡をくれました。 このことが、自分自身も驚くような動揺を与えたのでした。 もう、会うこともなく別々の時を過ごしていたのに、年に一度、年賀状を送り合うだけの繋がりしか残っていなかったのに、同じ道内にいないことがどうしようもなく寂しかったのです。 この時期、青空の曲が、自分の心に響き、青空だけを繰り返し繰り返し聴いていました。 青空を聴くと、少しずつ少しずつ心の波がおさまっていくのを感じ、自分の日常に戻ることができました。

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