こじまゆ

来年もまた一緒にみようね。絶対ね。 入院していた病院で、父と私の娘3人で見た花火は22年たった今でもはっきりと覚えています。 私が子供の頃、父母姉私の4人で土手に座りお弁当を食べながら見ていたとても楽しかった花火大会が、残り少ない病気の父と見る花火は、花火よりも花火を眺めている父の姿を私はやきつけていました。 今でもあの姿を思いだすと涙が溢れ、切なくなるけど、がんばれよ。負けるなよ。と、大輪の花火が元気だった頃の力強い父の姿のように思え、時が経ちようやく、顔をあげて花火を見ることができるようになりました。 省吾さんのチケットを取るために、父はいつもつながりやすいから。と、公衆電話からかけてくれ、まゆみ、チケットとれたよ。と、笑ってた顔を思い出します。省吾さんの花火を聴くたびにあの夏の忘れられない特別な夜を思いだし、お父さん、がんばるよ。と思えます。

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