らんちゃん

海辺の田舎町で自営業を営む 父母と祖母と、少し年の離れた姉2人と 兄がいる家族の元に生をうけた。 遅く生まれた末っ子だったこともあり 家族全員から愛され特に父親には 溺愛といってもいいくらい愛された。 毎日家族のために朝から晩まで一生懸命に 仕入れから販売まで忙しく働きまわる父が 子供ながらに誇らしかったし そんな父の事は特に大好きだった。 夏の夜には時々、父の背中に背負われて 家族みんなで自宅のすぐそばの海へ 皆で夕涼みへ出掛けた。 父の背中越しに眺める夜の海の景色と 涼しい海風が吹き抜ける心地良さは 幼き日々の遠い記憶である。 この曲を聴くと子供の頃の愛されていた 貴重な時間を思い出さずにはいられない。 披露宴の時には父と母に手紙の文面と曲も一緒に 聴いてもらいたくて、この曲を掛けてもらった。 父がいる天国まで、ちゃんと届いていると信じて。

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