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母が亡くなったのは
雲一つ無い青空で汗が滴る真夏の暑い朝だった。
病院嫌いな母は自宅に帰りたいという思いが強く
『これを逃すと自宅に帰れなくなります』と医師に言われ、その翌日に急遽退院することになった。
実家には兄妹と、それぞれの伴侶や孫達も勢揃いし
食事を囲み『やっぱり家が良い』と言って
出前で取った好物の近所のお店の冷やし中華を
『美味しい』と一口食べた。
その日の夜は
兄妹4人で朝までほとんど寝ずに
ずっと『下の世話』をした。
母の体は腹水が溜まりに溜まって体は
全身むくんでいた。
体動もままならない状態だった。
『お父さんとおばあちゃんがそこにいるよ』と言い
本当にお迎えがあったかどうかはわからないが
朝の9時過ぎ、たまたま皆が母の側を離れた時に
ひとりで息を引き取った。
夫である父が病に倒れ死別したのは40歳直前の時で
それ以来、ひとりで私達を育ててくれた。
ある時『誰か良い人がいたら再婚してもいいよ』と本当に何気なく言ったのだが
母は『お父さんが亡くなった時に「おんな」はやめて一生「母親」になろうと思ったの』と言った。
子供として、この母親の元に生まれてきて
実は幸運だったのかも…と思えてしまうだ。
前から夫には『お義母さんみたいな表情してるよ』と言われることがよくあり、実際鏡を見ると
『あれ、なんかお母さんの顔してる…』と
最近では思う事が常で親子とはいえ
怖いくらい似ているのだ(笑)
今日はあの日からちょうど4年。
早く逝った父と天国で仲良く過ごしているかなと
今朝は窓越しに青空をしばらく眺めていた。
らんちゃん
2024/08/05
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