平成が幕を開けたばかりの学生時代、部活に出入りしていた歳の離れた先輩に恋をしました。彼が省吾さんのファンだと知り、彼と話す時に「私も省吾聴くよ!」と言いたくて一生懸命曲を聴き込むうち、元々が音楽大好きな私はきっかけはさておき、すっかり省吾さんにハマってしまい、そのまま現在に至っております。
さて、片想いが1年半ほど続いた頃。クリスマスイブの昼間も普段通りに部活に励んでいたところ、その日来ていた別の先輩から突然「今晩空いてるかって、あいつが言ってたから電話してみな」という思いがけない伝言が届きました。「あいつ」とは、私の好きな彼…
(ここまで何の進展もないのに?!しかも今日はクリスマスイブだけど?!)と、人生最大級の緊張感とともに電話をしてみると「メシでも食いに行くか?」と言われ、夕方待ち合わせをすることに。(クリスマスイブに好きな人から誘ってもらった!)と天にも昇るような気持ちで彼の車の助手席へ。カーステレオから流れるのは省吾さんの曲だけ。一緒に歌ったり、省吾さんの話もたくさんして。
ボウリング場でひと遊びしてから食事をして、後は家まで送ってもらうだけ…(こんな夢のような時間、終わって欲しくない!)と複雑な心境の中、流れていたのは「Wasted Tears」の中で私が一番好きな曲「MIDNIGHT FLIGHT-ひとりぼっちのクリスマス・イブ-」。オレンジの灯がともるバイパスを走りながら♪降りだした みぞれ混じりの 雨が雪に変わってゆく…♪というフレーズが流れたと同時に、窓の外にサッと雪が降ってきたのはあまりに出来すぎたシチュエーションで、今でも忘れられません。
その彼とは結局、お付き合いなどに発展することは後にも先にも残念ながらなかったけれど、片想いのままだったからこそ素敵な記憶としてずっとずっと大事にしてきました。
そして、いつまでもこの曲を聴くたびに必ず思い出す、淡い恋物語でした。
とうろく
2024/08/07
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