じゅん

僕の両親は共に浜田省吾さんのファンで、それが縁で結婚した夫婦です。父は埼玉生まれ、母は京都の生まれでした。住まいは埼玉でしたので母方の祖父母の家に遊びに行くときは、もちろん新幹線もありましたが車で行くことも多くありました。その車内でよくかかっていたのがこの曲だった記憶があります。夏休みの混雑を避けて、夜の高速道路を走る車窓には数々のトラック、バス、そして窓ガラスに映る自分の顔…。父の顔をバックミラー越しに見ながら、家族のためにと黙々と車を走らせるその表情を頼もしく思ったのを今でも思い出します。そんな私は今年33歳。今度は自分が車を運転することも多くなりました。窓ガラスに映る顔は心なしか父に似てきたような気がします。父と息子。あの頃父は何を考えて生きていたのかな、あの頃父が思い描いていた姿に自分はなれているのかな、家族とはいえ、人のために頑張るってやっぱり大変です。ありがとう、父さん。そんなことを思いながら、つい気がつくとこの曲を聴いている自分がいます。

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