ペンとパン

あと数か月で還暦を迎える。 50代の10年間、半分の5年間は良くないことが多かった。 50歳に入って(意見が)合わない上司からの嫌がらせ。 事前に一言もなく、いちから開拓、育て上げた友好的な担当顧客を引きはがされた。 最後には、追い出されるように他の部署への異動。 又、いちから仕事をスタートさせる日々。思ったように上手く行かずの日々。 そんな日々、光の糸の「残された僅かな時間の中で 焦らないで緩まないで生きる」 この言葉が、日々崩れそうになる気持ちを支えてくれた。 「自分らしく仕事が出来ない。早く以前の様に戻りたい。新しい部署で成果を出したい」と焦る気持ちを。 「まあいいや、あと何年かで定年。適当に仕事こなして、60歳で退職金もらってさっさとリタイアしよう。それまでの我慢」という緩んだ後ろ向きな気持ちを。 「つないだ小さな手の温もりを 闘う勇気に変えて」 当時小学生低学年の、隣で寝る息子の手を握り、何度も何度も、しぼんだ自分の心に空気を入れこんだ。 数年後、このの歌のおかげで、以前の様に、いや、それ以上に日々自分らしく過ごす事が出来るようになり、思い描いた以上の成果も手にすることが出来た。 この歌があったから、(50代の)この10年をやってくることが出来た。晴れの気持ちで還暦を迎えることが出来る。この先、前に行くことが出来る。 感謝。

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