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卒業したら省吾さんがいる東京で働くぞ。御茶ノ水駅近くに就職も決まった!親元を離れる不安を感じないようにして、何かいいことがあると願って上京しました。 人を大切にする仕事でした。私はコミュ力に長けている訳でも、スキルも才能もなく…毎日、自分に能力が無い現実に打ちひしがれ、青い電車に乗って帰宅していました。 一人の部屋は気が滅いる程寒々しくて…先輩に怒られたことや今日の失敗を思い出し、胸が凍るような辛い日が続きました。 毎晩、ON THE ROAD “FILMS” を観ました。 ラストこの曲を歌う省吾さんの背中を見て「あたし、まだまだ頑張らなあかんやん」と思い直し、翌日出勤する毎日でした。まさにあのVHSビデオとこの曲は、当時の私のつっかい棒でした。 ちょうどその頃、TVでサミー・デイヴィスJr.さんが「全ての人があなたのやっている事を気に入るとは限らない。が、少なくともあなたは私のために全力を尽くしてくれた、と思ってもらえればそれでいい」という内容を話されていました。そうか、そういうことなのか。あぁ、あの姿なのか…。 あれから35年、同じ仕事を続けています。 辛いことや理不尽なこと、いろんなことがあったけど、私には「この曲とあの背中」があるので今日までなんとかなったし、これからも大丈夫なように感じます。 省吾さん、本当にありがとうございます。 今はDVDで観ています。

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