ヤクシ

17歳の頃、隣の県に住む彼女と遠(中)距離恋愛をしていました。月に一度会えれば良い状況で、文通が主。今のように携帯電話なんてなく、家電に電話すると彼女の父親が出てアタフタすることも。週に一度届く彼女からの手紙が待ち遠しくて自宅のポストを何度も確認していました。本当に好きでした。高校を卒業、受験、彼女は進学し、私は浪人生活に。彼女は学生生活を謳歌、私は予備校に通う真逆な環境。彼女はサークルで知り合った先輩と恋に落ちました。失恋。同時期に私が他県に引っ越したこともあり連絡は途絶えました。それから二十数年が過ぎた或る日の夜、彼女の友人から電話。名前を頼りに分厚い電話帳を調べたとの事。友人は、彼女があの時酷い別れ方をした事をずっと胸に生きてきて謝りたいと。お互い結婚もし、子供もあり、平和な生活をしてる…何を今更。でも、嬉しかった。そして、生きていてくれてありがとうと思いました。日時と場所を決め(よく行った公園の駅)再開。お互い良い歳になったねと話す内に、その笑い方、その仕草…「俺、未だこの人が好きや」気づいてしまいました。17歳の頃から二人とも浜田さんのファンで、当時はカセットテープにバラード集なんかを録音したり。別れてからもお互い浜田さんの楽曲に支えられながら生活していたようでした。そして、又、始まり…再会から20年、今もお互いの家庭を大切にし、浜田さんのツアーがある度に二人で参加、時々安否確認(笑)でラインをする仲です。「あれから二人」今でも聴く度に涙があふれてきます。

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