らんちゃん

幼い頃、実家では自営業を営み 両親は毎日、忙しく働いていた。 特に父は朝の4時過ぎに起き市場へ仕込みに出かけ 午前中に仕入れた品物を店へ入れ 一旦自宅へ戻り昼食を摂り、再度、店へ出て 夜まで販売。 そんな父を支える母も午前中に家事をこなした後 午後からは店に出て両親共に本当に忙しく 働いていた。 まだ「過労死」という言葉もなかった時代 結局、父は45歳で突然死してしまったのだが 末っ子の私が父の歳を越したのは 最近のようでもあり、だいぶ前のようにも 感じられる。 この歌を聴くと父が懸命に働いていた姿を 思い出さずにはいられない。 上の姉や兄はそれぞれ家庭を持ってる。 独身のものもいれば、我が家では 夫と二人で家庭を営んでいる。 様々な家族の形がある。 時々ふと考える事がある。 父が私達のそれぞれの家族を見たら 何を思うのだろうかと… 姉の夫と姉と2人の子供 兄と兄の妻と2人の子供 ひとりで実家を守る姉 そしてウチの夫と私 皆、父みたいな過酷な働き方ではないけど 日々仕事をし日常を過ごしている。 家族や自分のために汗を流し 懸命に働いている。 スーパーマンでもヒーローでも チャンピオンでもリーダーでも ロックスターでもムービースターでもないけれど 家族を思い懸命に仕事をし日々の幸せを願う思いは 皆それぞれ、父にも負けない強い気持ちであろう。

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