花火

暴力から 娘たちの笑顔を守るために離婚。 女3人での生活がはじまったと思ったら わずか3年で長女の授かり婚。 20歳になったばかりの娘は あっという間に 手元からいなくなり寂しかった。 孫(♂)が2歳を迎える頃 長女夫婦は自分達で正式に結婚式をあげた。 娘の手をとり バージンロードを一緒に歩いた。 たくさんの友人に囲まれ 幸せ一杯の美し い娘をみていたら 安堵で胸がいっぱいだった。 披露宴が終わり 自宅に帰り 夜ひとりになると 離婚前の辛い日々を思い出していた。 必死に頑張ってきた 子供たちの 笑顔を守るために。 歯をくいしばって踏ん張ってきたなぁ 生活のために 食べていくために 仕事のキャリアをつんで 生きてきたなぁ 「君が人生の時…」を聴きながら 娘からの手紙を読む。 娘が生まれこの手に抱いた時『人の痛みのわかる 優しい素敵なレディになりますように』と願った。 娘は優しくて しっかりもののお母さんになっていた。 聴きながら 読みながら 嗚咽 号泣だった。 涙で顔はグシャグシャ… そして 自分自身に声をかける 誉めてあげよう。 『本当に よく頑張ってきたね えらいぞ』 泣き腫らしたら なんだか少し 肩の荷がおりたような気がした。 明日からまた頑張ろう 前を向いて 生きていける あれから10年めの秋がやってくる 「君が人生の時…」省吾さん ありがとう

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