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 衝撃の出会いから数ヶ月後、中学生になったばかりの私は初めてTMのアルバムを聴きました。ただそれは商品ではなく3つ違いの兄が友達にダビングしてもらったカセットテープでしたが。  冒頭の「Bang The Gong」から斬新な楽曲の連続に私の心は高揚しまくりでしたが、B面の2曲目を聴いたとき「あれ?ここまでと何か違うぞ?」と感じました。疑問を解決すべく調べてみたらTMはメンバーの小室哲哉さんと木根尚登さんが基本別々に作曲していることを知りました。  木根さんが作った曲はどれも少し切なく、そして温かい。小室さんの曲のようにあっと驚く仕掛けがあるわけじゃないけれど同じように多くの人の心を掴んで離さない。小室さんは木根さんに無理難題を頼みたいだけではなく“自分からは出てこないメロディーが書ける人”と思ったから声を掛けたのでしょうね。そんなタイプの違う2人が書いた曲を分け隔てなく歌いこなす宇都宮隆さんもホントにスゴイです。  TMが今年40周年を迎えることが出来たのはやっぱりこの3人だったからで私も絶えず聴き続けてきたんだと思います。そしてこの先も…。

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