明子

高校の入学式、廊下ですれ違った人に釘付けになった 夢の中でみていた、あこがれの野球少年そのものだったから 彼とは何と同じクラスだった! ある日、私の斜め後ろからメモが来た "浜田省吾って知ってる?" これが私が浜田省吾と出逢うきっかけとなった 友達のお姉さんがファンだったので、カセットテープを借り、誕生日には友達がサンドキャッスルのレコードをプレゼントしてくれた。 でも彼になかなか告白する事が出来ずにいた 高校球児だった彼の為に用意した千羽鶴も結局渡せないまま卒業式を迎えた それからしばらくして、彼が第一志望の大学を目指すため浪人することを知り、千羽鶴を渡す事にした その翌年無事に合格する事が出来たと、お礼の食事に誘われた 夢のような彼との時間の中、舞い上がり過ぎておどけ過ぎている自分が今でも恥ずかしい それからまた何年か経ち、久しぶりに会おうと彼から連絡が来た 彼が高校時代に慕っていた野球部の先輩が亡くなり身辺整理を自身もしていたら、私からの折鶴を見て、気持ちの後押しをして欲しくなったと言われた 弁護士をこのまま目指すかどうかを悩んでいたからのようだった 彼の人生に少しでも私の心からの声援が届いている瞬間があれば何より嬉しいと思った

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