空想の街

大学3年生の頃に初めて『The Circle』というアルバムを聴きました。その中で最もお気に入りの曲です。僕はまだこの頃の佐野さんの年齢に達していませんし、人生経験も浅いです。あれから10年が経ちました。色んな嬉しい出会いもあれば、悲しい別れもありました。僕にはまだ伴侶がいませんし、転職も経験したことがないので、この歌の主人公のように「愛もやり直し、仕事もやり直し」という感覚も分かりません。 しかし、これから先の人生がどうなるかなんて誰にも予測できません。この歌の主人公はバブル崩壊によって、様々なものを失ってしまったのでしょう(それは今のアフターコロナの状況に似ているかもしれません)。それでもこの歌の主人公は「君ともう一度何もかも全てやり直したい」と強く希求しています。僕はこの曲は人生の岐路に立っている人、これから先の人生を決めかねている人にとって、とても心に響く曲だと思いました。そして、それは僕も例外ではないのだな、と思います。これからどんな事が待ち構えているのか知る由もありませんが、人生の節々で僕はこの曲を何度も聴き返すと思います。

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