Masako

私のいちばんは、佐野元春さん。 だから自然と我が子たちは、お腹の中にいた頃から、元春音楽に親しんできてる。 30周年を前にしたキックオフイベント。 母子3人で恵比寿リキッドルーム に行く。 オルタナティブ80'sの展示に魅入ったあとは、その名もTime Out Cafeに入り、 ブルーベリーワインならぬブルーベリージュースとシナモンチェリーパイをいただいた。 (Sweet16のホールサイズのチェリーパイとは違う形ではあったけど。) それ以来、当時小学校3年だった次男から、 こんなリクエストが頻発するようになる。 「ブルーベリーワイン、シナモンチェリーパイの曲、かけて!」 聞き慣れてはいた、ボヘミアン・グレイブヤード。それが彼の中で特別な曲になった。 さらに時が経つこと6年。 彼は、高校受験で、第一志望だった都立高校の入試に失敗してしまった。 そんな傷心をかかえて迎えたのが、2016年3月27日に東京国際フォーラムで行われたデビュー35周年のファイナル公演。 ボヘミアン・グレイブヤードが演奏された。 横を見ると、彼は、幼い日に、明るい気持ちにさせてもらったその曲を元春と一緒に口ずさんでいた。 高校受験での傷心から立ち直り前を向こうとするかのように。 それから3年後。進学させてもらった私立高校は、あまりに彼に合っていた。 2年次3年次と授業料免除の特待生に選ばれ、友達にも恵まれた。 そして、思ってもみなかった難関国立大学を第一志望にかかげ、見事合格する。もし、都立に進学できていたらあり得なかったと思う。 そのまま大学院まで進み、今年から社会人。 ボヘミアン・グレイブヤードは、今も彼の心の中で息づいている。

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