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中2の冬。夏に始まったひとつ上の部活の先輩との淡い恋が、先輩からの一通の手紙で終わりを迎えた。何も知らずに教室の席で開いた便箋には、別れの言葉とSOMEDAYの歌詞が書かれていて、その日の授業は一番前の真ん中で泣きっぱなしだった。
幼くて、彼の顔を見れるだけで幸せで、受験や、進学、好きのあとなど、何も知らなかった。初めて知った佐野元春。手紙に歌詞を書いた意味を知りたくて、SOMEDAYの歌詞を何度も何度も辿った。
大人になって、東京で再会した先輩は、「そうだったかな?」ととぼけてみせた。今はもう遠くに旅立ってしまって、あの時のことを聞くこともできない。

月と猫 2025/06/21
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