汐風の日々

浜田省吾

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かよ💕

高校1年の時から付き合っていた彼は2つ年上の先輩。 彼が卒業して大阪の大学に行ってしまったので遠距離ではないけど余り会えなくなって手紙とたまに帰省した時のデートだけになった。 なんとなく離れたり戻ったりしながら付き合いは続いていた。 そして大学を卒業してやっと地元に帰ると思っていたのに彼は音楽でプロを目指すため今度は横浜に行ってしまった。 彼には夢を叶えて欲しいと思ったけど少し淋しかった。 彼が横浜に行って半年くらい経った時彼に会いに行くことにした。 横浜の街を案内してもらったり、バイクに二人乗りして走ったり楽しく過ごしていざ彼の部屋へ… 結構長く付き合ってはいたけど実はキスさえもしたことがなかった。 初めて彼と過ごす夜少しは期待してドキドキしていたのに結局なにもなかった。 ただ彼は私の好きな省吾さんのレコードをずっと繰り返しかけてくれて、二人で朝までそれを聞いていた。 翌日地元に帰った私は彼の気持ちがわからなかった。 「私のこと好きじゃないの?」 聞きたいけど聞けなかった。 今では信じられないくらいピュアな想い。 甘酸っぱさと、ホロ苦さと、少しの苛立ちと瑞々しい可愛い思い出。