東京

浜田省吾

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SEN

18歳、田舎の短大で寮に入っていた私は休みの日もすることがなく4人部屋のベッドでラジオ等を聞いたりしていることが多かった。 ある日さすがに毎週聞いているラジオのチャート番組にも飽きて、隣の寮生の部屋でゴロゴロしていた。 その部屋の子はラジオではなく1本のカセットテープをエンドレスでかけていた。 聞いたこともない曲だったので気にすることもなく他人のベッドに寝っ転がっていると…突然、それは本当に突然不意に私の心にガンっと入ってきた。 その曲だけが聴こえた?心に届いた? あの時のことを言葉にするのは非常に難しい。 「なんて曲!」聞いたことのないかっこいいメロディー「これだよ!」 友人が教えてくれた曲名は“東京” 「次は歌詞をちゃんと聞きたい。だってあの曲に合う歌詞っていったら…」 カセットはオートリバースでA面に戻ってきた。 “東京”が始まった。 「そうだよ。この曲にはこの歌詞じゃないと」 詞の一言も浮かんでないのに私が心の中で感覚として作ろうとしていた詞にピッタリはまった。 「私、こんな曲が聞きたかったんだ。こんな曲が好きだったんだ」 「やっと巡り会えたね」 それからは落ち着いて他の曲をゆっくり聞いた。 私史上最高のアルバム。 多分18歳というあの時期、あの時代、あの瞬間でなければロックを知らなかった私は彼の歌をキャッチすることは出来なかっただろうと思う奇跡なのです。

智幸

37年前に仲間とドライブした時に聞いていたこの曲。 地元から出た俺のもとにまた集い、先日また同じ仲間と ドライブして同じ曲を聴いていろんな思いが入り混じった。 青春の思い出の中に浜田省吾の歌はいつもBGMで流れてる。

ドラママ

高校最後の春休みに、付き合い始めた彼氏。私は東京に就職が決まっていて、彼は地元に就職が決まっていた。春からは遠距離恋愛になることは考えてもいなかった。ある日、学校帰りに彼の部屋でみんなでたむろしていた時に、彼の友達から、なおみちゃん、春からは東京に行くんだからこの曲は聞いておかないとな。とON THE ROADのライブLPから、「東京」を聞かせてくれた。心の底から絞り出したような歌詞と歌声は、衝撃だった。その時から、ハマショーの 楽曲にはまり、心の支えになって行った。遠距離恋愛の彼氏とは、私が東京に勤めてから、最初のゴールデンウィークに帰省した時に終わってしまった。私は東京で7年過ごし、結婚はしたが、10年経って一人になった。そして田舎に戻り、新たな人生を歩いてきた。東日本大震災後のライブで、あの異常な雰囲気の中で、「家路」を聞いた時は涙が止まらず号泣した。ハマショーの歌のメッセージ性に改めて感激しました。これからも生活の端々でハマショーの楽曲は私にメッセージを送ってくれるだろう。